上棟祭でした。
ニュースタでは「上棟祭」を開催しています。
お酒とお米とお餅で工事のひと区切りです。
住宅工事の節目となるようにと、数年前から行っています。
以前、クレーンなどを使わずに工事を行っていた時代のこと。
その当時は柱や梁といった木材を加工し、運ぶのも大変だったので、
現場に木材を運び込み、そこで大工が加工をしていた時代です。
トラックぐらいはあってもクレーン車を手配するのはできずに、
太くて重たい木材を人力で柱の上に持ち上げていました。
大工だけでは手が足りないので、左官や板金工など、
様々な職人が集結し、さらに当家の家族も参加し、
さらにさらに親戚や近所の人たちも参加して工事を行っていました。
棟といって最も高い場所に設置する木材を据え終わると、
そこから先は細い木材の取付となるわけで、
重たく辛い作業が無事に終了したのを祝ったのが上棟式の始まりとなります。
そう、当時は「上棟式」を行っていました。
屋根は茅葺(かやぶき)屋根で、それは大工の仕事ではなく、
また、外壁や室内の壁は左官屋の仕事で、ふすまや障子は建具屋の仕事で、
つまり、大工仕事の大半はここまでで終了となるわけです。
もちろん、室内の鴨井、敷居、床など大工仕事はたくさん残っていますが、
それらは丁寧に時間をかけて行う仕事で、またちょっと方向の異なる仕事です。
仕事の大半を終えた大工さんをねぎらう役割も上棟式にはあります。
職人さんや近所の人達をねぎらう意味で、高いところからお餅やお菓子を撒いたのです。
そして、特に大工さん衆には食事や酒を振る舞い、宴会をしてお礼をした。
時代が今とはまったく違いますからね。
現代はクレーン車で工事を行います。
とは言え、上棟工事はとても大変で、とても疲れるのですが、
昔とはまったく異なり、安全で人手も少なくすむ工事となりました。
ですので、上棟式を開く意味もなくなりました。
ただ、やはり家の形が見えてくる、このタイミングを見逃してほしくない、
という意味もあり、上棟祭をニュースタでは開催している、というわけです。
ニュースタは建築する家はもちろん大切ですが、そのプロセスも大切にしています。
きちんと住宅を保護しながら建築するのはそんな理由から。
写真を見てください。めちゃきれいでしょ。
こんなニュースタの住宅にお住まいになる方が私はうらやましい。
良い住宅を提案・提供できるよう、今日もニュースタは頑張っています。
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