私たちは木を使った家をつくっています。
日本の国土の68%が森林です。しかしながら、日本の住宅は国産木材を使いません。
アメリカなどから輸入した「米松(べいまつ)」やホワイトウッドと呼ばれるヨーロッパの木材を多用しています。
ひとつめの理由は安いから。
ローコスト住宅の多くがこのホワイトウッドを使用しています。
海外の木は貨物船で輸入してきても国産材より安い。
だから外国材を使うメーカーが増えていきます。
国内で使用する木材は住宅用木材だけでなく、パレットや梱包材のようなものもあります。
これらは質は関係ないので、安ければ安いほど良い。
外国材は太いものが多く、これらから柱や梁を取った残りの材料は
最初から安い木材の端材なので、さらに安いのです。
こうして、安い安い木材に住宅メーカーや梱包材メーカーが流れれば、
日本の山で木を伐りだそうという仕事の需要が減ります。
良い柱をつくるための下枝払いや下草刈りをする必要も減ります。
積み重ねていけば森は管理されていないので、入りにくくなりますし、
倒木や下草など、重機を搬入することが困難になっていきます。
日本の国土の7割弱が森林ですが、住宅に使用できる木材はほとんどとれません。
私たちは少しでも国産材の需要を増やしたいと考えている住宅会社です。
住宅は地元の職人が多く関わる仕事です。
地元の材料を少しでも多く使用することは活性化につながります。
「木をつかった家づくり」
住宅会社のほとんどが、木を使う事をアピールしているように見えますが、
なぜ、木を使うのか、ということまで真面目に考えている会社は多くないように感じます。
ちょっと不器用ですが、でも、地元の産業も支えたい。