ニュースタンダードの家づくりでは、『NO USE』という考えを掲げています。
『NO USE』とは、家づくりのプロとして使わない部材を定める、という考えです。
ニュースタンダードにとって一番大切なことは、お客様が長く健康に過ごせる住宅を建てること。
しかし日本の家づくりには、そんな大切な家族の生活を脅かす部材が溢れていることをご存じですか?
そこで、どんな部材がニュースタンダードにとって『NO USE』であり、どの部材が『USE』なのかをご説明します。
ニュースタンダードは住宅にアルミサッシは利用しません。その理由はただ一つ、断熱性能が悪いからです。
プロの料理家さんは、よくアルミ製の鍋を使っていますよね?
アルミ製は、それだけ熱が材料に伝わりやすいからです。
しかし熱伝導率の高さは、それだけ熱が放出されやすいということ。
そのためアルミサッシは室内の熱を外へ逃してしまいますし、さらにカビやダニの原因となる結露を引き起こします。
高気密・高断熱住宅にこだわるニュースタンダードでは、アルミサッシは一切使用せず、樹脂サッシを標準仕様としています。
樹脂サッシの熱伝導率は、アルミサッシの1000分の1。家の中の熱を外に逃がさないだけでなく、外気温の影響を抑え、結露を防ぐというメリットがあります。
そこでニュースタンダードでは、たとえお客様から「アルミサッシを使いたい」というご要望をいただいても、アルミサッシを使用することはありません。
住宅の外装用部材として一般的な「塗装サイディング」ですが、ニュースタンダードの家づくりでは、その使用を禁止しています。
最大の理由は、「メンテナンス費用の負担が大きい」ことです。
塗装サイディングのメンテナンスは、10年に一度が目安とされていることをご存じですか? そのメンテナンス費用は、年々高くなる一方で、およそ150万円~200万円と、とても高額です。これは、架設足場や外壁洗浄・塗装工程などのおおよその総額と変わりません。
特にお引き渡しから10年目、20年目、30年目といえば住宅ローンの返済中である場合が多いでしょう。そこで、さらに塗装工事の費用が加わると、お客様の生活費にとって大きな負担となります。
そのため、ニュースタンダードでは塗装サイディングの使用を禁じているのです。
ニュースタンダードが使用している外装用部材の一つに、『漆喰(しっくい)』があります。
漆喰は経年劣化が少なく、天然成分で出来ているため、塗装サイディングよりもメンテナンスが簡単です。
私たちは国産の漆喰を標準採用しています。
ニュースタンダードの家づくりでは、メンテナンスが必要となる部材の使用を禁止しています。
外壁に「塗装サイディング」を使用しないのと同様に、屋根に「スレート瓦」を用いていません。
スレート瓦は、10年に一度の塗装が必要な部材です。
最近は30年間塗装の必要がないスレート瓦も開発されていますが、では30年目の塗装メンテナンスの後はどうでしょう?
実際は30年目以降、10年おきに塗装メンテナンスが必要になるのです。
そもそも屋根は紫外線や酸性雨にさらされていますから、現場塗装で長時間の耐久性能を持たせることはできません。
家にとって屋根とは、
です。
そんな大切な部位である屋根に、永遠にメンテナンスしていかないと使えない、スレート瓦は採用できないのです。
ニュースタンダードの家づくりでは、屋根の標準仕様として、デザインに合わせて
からお選びいただけます。
「ガルバリウム」は、アメリカで開発された鋼板です。耐食性・熱反射性が高く、かつ部材単価も安いことが大きなメリットとなります。
「シングル」の正式名称は「アスファルトシングル」です。割れない、錆びない部材であり、かつデザイン性も高いことがメリットです。
※デザインにもよりますが、日本古来の瓦葺き屋根もお選びいただくことが出来ます。
「合板フローリング」とは、ベニヤの上に薄さ数ミリの無垢材を削ったものを貼ったものです。
見た目は、無垢材のみを使った床とほとんど変わりません。
合板フローリングは、無垢材と違って反ったり曲がったりすることなく、いつまでもきれいです。また、ベニヤ内部に固い基材を使った傷につきにくい商品もあります。
でも、貼り比べてみるとカビの発生頻度は無垢材の方が低く、また、シミはご家族の歴史を刻むファクターとなってしまいます。
一方、無垢材は芯まで木ですから、木材そのものの固さしかありません。
ニュースタンダードでは樹脂の塗料でコーティングすることもほとんどないので、キズがつくこともシミになることもあります。
合板のフローリングを貼った方が簡単ですが、ニュースタンダードでは、簡単な合板フローリングは施工しないこととしています。
ニュースタンダードでは、注文住宅に南洋木材は使いません。それは、世界の砂漠化をとめたいからです。
現在、住宅の木材としては、東南アジア(インドネシアやマレーシア)に生息する「鉄のように固い木材」が人気です。
固く、塗装せずに特にウッドデッキ材などとして利用することができることが、多くの建築物の外部用木材として人気を集める理由の一つです。
これらの木材は、日本で人気が高いため、生産国である東南アジア諸国では違法・合法を問わず伐採がされています。
一方で、成長が著しく遅い樹種であるため、IUCN(国際自然保護連合)の「レッドリスト」では、「危急」と評価されています。
特にウリンは高級樹種として扱われ、地域ぐるみで伐採に関与してるので、伐採と流通の違法・合法が不透明になっています。
南洋木材は、外部木材・ウッドデッキ材としては適しています。
しかし、環境問題の観点から、ニュースタンダードは代替材として、国産のヒノキ材を使用しています。
通常は高価な木材である国産のヒノキ材も、ニュースタンダードは材木店という母体を活かし、その購入費を抑えることができます。
ニュースタンダードのコストパフォーマンスについて、詳しくはこちらをご覧ください。
ニュースタンダードの注文住宅では、人体に影響のある殺虫剤は使いません。
これらの殺虫剤の効果は、5年間も持続すると言われていて白蟻の駆除に適していますが、そのような虫を殺すことができる薬が、人体に影響が無いわけがありません。
そんな、5年間も持続する殺虫剤を室内に撒けますか?
特に、住宅にとって大敵である白蟻を殺す薬剤を「防蟻剤」と言いますが、ニュースタンダードでは一般的な白蟻の神経を破壊する「神経毒性」をもつ「農薬系薬剤」の利用は禁止しています。
ニュースタンダードの注文住宅では、高濃度のホウ酸塩を木材の内部まで浸透させ、保護層をつくり、白蟻の攻撃を予防します。
「ホウ酸系薬剤」は揮発分解することが無く、効果が長期間持続するので白蟻予防としては最適と考えています。
「農薬系薬剤」は、揮発分解しながら持続効果は5年ですから、5年以内に再処理が必要となります。ですが、壁の中など実際には再処理することが難しい箇所も多く、5年経過後、壁の中は無防備な状態となってしまいます。
ニュースタンダードの注文住宅では、きちんとした換気装置しか使いません。
人の健康を脅かす花粉やPM2.5などを排除できる方法があるからです。
そこで、換気装置は全てダクトを使ったものにしています。
その理由として、ダクトを使わない、独立型の換気扇には熱交換ができるタイプのものが少ない点が挙げられます。
また、熱交換ができるタイプでも、ダクトがなければ各室が独立してしまいます。
ニュースタンダードで標準仕様としている換気装置は、「全熱交換型」と言って、温度交換のみではなく湿度交換も可能なものです。
これは、冬の過乾燥対策と夏の湿度対策にもなります。
この全熱交換型の換気装置は、空気の入り口が一箇所なので、フィルターを搭載することで花粉対策も可能となるわけです。
ニュースタンダードの注文住宅では、合法木材以外は使いません。
「合法木材」とは、きちんとした許可のもと伐採された木材である認証を持つ木材のこと。
主に外国の木材につけれられる認証のことです。
もちろん、非合法なものを一切使わないのは当たり前ですが、それ以上にニュースタンダードでは、外国産ではなく日本の木材を使うことによって、日本の景気を上げたいと考えているからです。
基本的にニュースタンダードでは、構造材はすべて国産木材を使用しています。
ですので、合法木材以外の木材を使用することはありません。
ただし、時々補助金などの関連で外国材を使用する場合もございます。
こういった場合であっても、合法木材の認証がとれない木材は使用しません。
ニュースタンダードの注文住宅には、気密と断熱を下げる部材は使いません。
ニュースタンダードの家はすべて気密断熱の性能の高いものです。
たとえば、基礎と土台の間に入れる基礎パッキンは気密を下げてしまいます。もちろん、基礎と床組の間に外気がそのまま入り込みますから断熱性能も劣ります。
また、性能の低い断熱材は壁の内部に結露を引き起こし、腐朽を発生させる原因ともなります。
気密断熱が住宅の寿命を延ばす。ひいては家族の健康を守るためにも大切だと考えているので、その性能を下げる部材は仕様書には含まれません。
ここまでご紹介してきましたとおり、高気密・高断熱の家づくりには、さまざまなメリットがあります。
結露を発生しにくくし、白蟻の侵入を防ぎ、家族の快適で健康な生活を守ることができる。それがニュースタンダードの家づくりです。
そして、その家づくりを守るための『NO USE』なのです。
さらにニュースタンダードの家づくり、『NO USE』について詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。