先日、Yahooニュースにこんな記事がありました。
タイトル通り、日本の住宅の断熱性能が韓国や中国に劣るという記事。
韓国や中国が日本よりも劣っている、と考えている人はどの程度いるのでしょう?
今の時代は韓国や中国の方が賃金も高く、GDPで言えば中国は日本の4倍です。
タイトルの煽りは別として、日本住宅の断熱性能の低さは
今にはじまったことではなく、私は10年以上前から言ってきた事です。
日本の住宅については、断熱のルールが緩く、「ない」といっても過言ではないです。
断熱については「努力義務」で、努力する義務であって、
住宅メーカーが頑張ればそれで良い、というもの。
2025年4月から日本の住宅にも断熱の最低基準が設けられますが、
これだって欧米の最低基準から見れば、低い低い基準値です。
インバウンドで海外からの来訪者が多いですが、
日本の一般の住宅は驚くでしょうね。寒いですからね。
私が2012年にドイツへ行ったときには室内の暖かさに衝撃を受けました。
玄関から暖かく、室内はどこへ行ってもポッカポカ。
行ったのが2月で、歴史に残る大寒波でした。
日中の最高気温がマイナス12℃とか、経験したことのない寒さで、
私は襟付きのシャツに分厚いフリースとゴアテックスのアウターを着用していましたが、
見学した住宅はすべてでフリースを脱いで過ごしていました。
日本の住宅なら、短い時間ならフリースを脱がずに過ごせると思います。
でも、ドイツは一歩室内に踏み込めば、フリースは暑くて汗が噴き出すのです。
日本に帰ってくると、家の中の寒さに驚きます。
こんなYahooニュースの記事には「衝撃」は受けません。
でも、まだこういった記事が出るのですから、日本の住宅のレベルは低いのでしょうね。
日本の寒い家は世界の先進国には珍しい、低性能の住宅です。
これから住宅を建てるのであれば、外国からの客人に胸を張って自慢できるような
断熱性能の高い家を作りたいですよね!