ニュースタで作っているのは「家」です。
私たちが作るのはお客様の生活の「場」です。
これは生活の「背景」であり、生活の「環境」であり。
ところがこれを生活の中心だと考えられているケースが多いんです。
「家」は生活においては「中心」ではありません。
舞台の背景、セット、テレビのセット、映画館の椅子。
映画館の椅子がどれだけ立派でも、面白くない映画は面白くできません。
つまり、そういうことです。
有名な建築家さんに頼んでも、ニュースタに依頼しても生活そのものは変わらないのです。
ただ寒い冬に部屋の中が少しでも暖かければ、その方が生活しやすいですし、
自然素材で時代と共に雰囲気が変化すれば、違和感なく生活できるし。
住宅に必要なのは「存在しないこと」なのかもしれません。
寒いから不満が募ります。
でも、暖かい家に住む人は不満は募りません。
家の中の暖かさは快適ですが、当たり前になれば特に感じません。
動線が良ければ不満になりませんが、動線が良くても
日々の洗濯がなくなるわけでも、日々の料理がなくなるわけでも、
日々のお化粧の必要がなくなるわけでもないのです。
住宅の提案をしていると、なんとなくそんな事を感じます。
家事動線は日々の家事を楽にするのではなく、家事の不満を取り除くのです。
オチのないブログのように感じたなら申し訳ないです。
分かる方にだけ分かれば良いと思って書いています。
ただ、、、、、
一部の住宅メーカーや一部の建築家の中には
映画館の椅子的な存在である「家」をあたかも「映画そのもの」のように伝える人もいる。
ということだけはお伝えできれば幸いです。