照明器具をどこに配置するか?
設計士であっても照明器具をどこに付けるのかは時間を掛けて考えます。
最近増えてきたダウンライトの照明。
ニュースタは10年以上前からダウンライトを主体として照明計画をしています。
理由はたくさんありますが、一つは交換。
まだまだアパートなどで使わている上写真のような照明器具(シーリングライト)のランプが切れた時、
過去のタイプはカバーを外してホームセンターで購入した蛍光灯を交換するだけでした。
ところが現代のLED照明になると、器具とランプが一体になっています。
ランプのみを交換することができませんので、照明器具ごとを交換することに。
アパートのように引っ掛けシーリングで取り付けられていればマシですが、
住宅の場合は照明器具に結線されているケースが多く、
そうなると照明器具の交換には電気工事の職人さんが必要となります。
照明器具の交換は1時間程度で済みますから、お手間はかからないのですが、
でも、家に電気工事の職人さんがお邪魔して照明器具を交換するのは煩わしいですよね。
部屋によっては片づけなければなりませんし、
照明器具の下にベッドがドドーンと置いてあればその上に職人が上がることもありますし、
ダイニングテーブルの上に職人が乗ることもあります。
これが1回ではないのです。
照明器具が10か所あれば10回電気工事の職人がその作業のために訪問するのです。
LEDの寿命が長いから大丈夫だって言われました?
LED自体の寿命は長いですが、照明器具はそもそも家電品ですから、
家電製品の多くがそうであるように10年程度で故障したり不具合を起こします。
稀に長く使えるものがありますが、稀に長く使えるものがあるから
全部を一気に交換することはせずに、壊れた順番に交換をしていくことになります。
ニュースタが標準採用しているのはランプのみ交換が可能なダウンライト。
これならオーナー様が切れたダウンライトをその都度自分で交換できますので、
一々職人が家の中に上がり込む心配はなくなるというわけです。
ダウンライトの中にもLEDが組み込まれた一体型もあります。
これだとシーリングライトと比べて複数個付けることが多いダウンライトなだけに
職人が訪問する回数は数倍に増加しますので、大変なことになりますよ!
というのがダウンライトを標準仕様としている理由です。
ダウンライトの配置にも様々な工夫があるのですが、それはまた別の時に。