住宅会社の選び方をシリーズで書いています。
建物の外観も大切ですが、配置や外構・植栽の大切さについてを書いてきました。
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ニュースタでは高性能な住宅を標準仕様としています。
さて、高性能な住宅の欠点ってご存じですか?
それはコストが割高になることです。
そして、この対局にあるのが性能は低いけど、ローコストな住宅です。
でも、今どき性能の低い住宅を建築する人はいませんよね?
ただし!(←ここ注意!)
高性能な住宅ってピンキリあるってご存じですか?
今回はそんな内容を書いてきます。
後半に、ハウスメーカーを見極める質問を二つ書いておきます。重要ですよ~。
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日本の住宅において、一般的に「性能」とは下の二つです。
【耐震性能】
耐震等級という指標で表現されます。
耐震等級1は建築基準法通り、最低基準をクリアしている住宅。
耐震等級2は1の1.25倍、耐震等級3は1の1.5倍です。
最近だと耐震等級3は標準仕様としているメーカーが増えました。
【断熱等級】
断熱等級という指標で表現されます
断熱等級1~3はふた昔前の断熱性能の住宅。
ただし、断熱等級3の住宅は現在も新築住宅のおよそ半数程度と言われています。
「言われている」というのも、断熱性能を高める努力をしていないハウスメーカーでは
そもそもの断熱性能をどれだけ保有しているか計算も公表もしてないため、把握ができないのです。
断熱等級4以上の断熱等級は家の外壁、屋根、窓、床(基礎)の平均断熱性能(UA)値で分けられます。
UA値は、外壁、屋根、窓、床(基礎)を平均して、1m2当たり、どの程度の熱が逃げていくかを表示したもの。
熱が逃げない方が良いので、数値が小さい方が高性能な住宅といえます。
断熱等級4程度では、スカスカの家です。
ニュースタでは標準仕様で断熱等級6はクリアしているのですが、
等級4も等級6も同じ高断熱というカテゴリーになります。
エアコン一台で室内が暖かくなるのは最低でも等級5は必要だと思います。
実は、この断熱等級に加えて大切なのが気密です。
日本の高性能住宅において、気密は義務とされていません。
でも、寒い日って、ジャンパーを着たらどうしますか?前を閉じませんか?
また、手首や首など、暖かさが逃げてしまうところはリブ(ゴム)のあるものを選びませんか?
穴だらけの、メッシュ状のジャンパーは見たことがありませんし、
ダウンジャケットもフリースも、寒い時ほどファスナーを閉じるでしょう。
気密は絶対に大切なのです。
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ハウスメーカーの人に聞くべき質問はこうです。
「あなたの会社の住宅は断熱等級はいくつですか?」
「気密測定は行っていますか?」
断熱等級がパッと出てこないハウスメーカーの家は絶対に寒いです。
また、計算をしていない会社だったら論外ですね。
オプションで断熱計算をする会社も私は外して良いと思います。
断熱性能を大切に考えていないということですので、断熱工事も疎かです。
気密測定をしなければその住宅の気密性能はわかりません。
穴が開いているかどうかわからない住宅は建ててはいけないのです。
ニュースタは気密測定は全棟で行っています。
隙間のある・ないは絶対に把握しておいた方が良いからなのです。
気密測定の結果が換気装置の性能に直結します。
気密性能の低い住宅は換気装置を強めに動かさないと家の換気はされません。
気密性能の高い住宅は換気装置は弱運転で家の中の空気が効率よく循環します。
なお、気密が低いから換気の必要がない、、、、はウソです。
気密が低い住宅は夏、自然と外の涼しい風が入ってきますか?
というわけで、耐震と断熱と気密の三つはハウスメーカーの最低条件だと思います。
これらをきちんと説明できる・スタッフさんの誰もが理解している、という会社を選ばれた方が良いと思います。
参考にしてください。