昨日から続きます。
作品には宇田さん以外に、木製家具職人の小松さんとの
コラボ作品も数点ありましたので、ちょっと紹介します。
鉄と木の組み合わせは意外と目に楽しいものです。
これらの作品群を見ながら感じたことなのですが、
やはり、ワビとサビの世界は永遠に惹き付けるようです。
千利休も魯山人もきちんとした直線よりも
曲線、それも不揃いの曲線を好みました。
何でも住宅に結びつけるのは私の悪い癖なのですが、
では、住宅に不揃いの曲線を組み合わせるとどうなるか?
と。
ただ、これはちょっと違うような気がします。
箱である住宅の基本はやはり、箱であるべきなのですね。
作り付けの家具は「使いやすいこと」が基本でして。
家具は必ず飽きがきます。
その時に取り替えることができるのが家具の良いところ。
住宅は取り替えるわけにはいきませんから、
内装材にはあまり主張しないものを選びたいところです。
なーんて考えていたら気持ちがすーっと楽になりまして。
アールヌーボーの本を引っ張りだそうとしていた手を止めました。
でも、時にはこういった刺激を受けることは良いものです。
私の頭の中で、またひとつ整理ができました。