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ハンス J. ウェグナー展示会へ

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2026年の幕開けとなる最初のブログですが、
先日、渋谷ヒカリエで開催されている「織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ」へ足を運んでまいりました。
静かに「本物」と向き合う時間は、私にとって非常に豊かなひとときとなりました。

今回の展示会は、北欧デザイン研究の第一人者である織田憲嗣氏のコレクションから構成されており、
国内過去最大規模となる約160点もの椅子が一堂に会する大回顧展です。会場に入った瞬間、そこには単なる家具の展示を超えた、ある種の神聖な空気さえ漂っていました。

ハンス J. ウェグナーは、北欧デザインを語る上で欠かすことのできない巨匠です。
92年の生涯で500脚以上の椅子をデザインし、その多くが今なお世界中で愛され続けています。
彼の作品は、「座る」という機能性はもちろんのこと、木材の特性を知り尽くした職人としての魂が宿っています。

ニュースタの施工写真によく登場するYチェア(CH24)もウェグナーの作品の一つです。

 

 

私がこの展示会で最も強く感じたのは、「長く愛され、長く使えるモノ」が持つ力強さです。
ウェグナーの椅子は、決して奇をてらったものではありません。しかし、その細部には使い手への深い配慮と、素材への敬意が込められています。
流行り廃りに流されることなく、年月を経るごとに味わいを増し、親から子へ、子から孫へと受け継がれていく。これこそが、モノが持つ本来の豊かさではないでしょうか。

 

ウェグナーの椅子

 

この「時を超えて愛される品質」というテーマは、私たちが日々取り組んでいる家づくりと深く共鳴します。
家もまた、完成した瞬間がピークであってはなりません。
家族の歴史とともに時間を重ね、木材が飴色に変化し、傷の一つひとつが思い出となっていく。そんな経年変化を楽しめる住まいこそが、真に価値ある家だと私は考えています。
ウェグナーが一本の脚の曲線にこだわったように、私たちも柱一本、床板一枚にこだわりたい。見えない部分にこそ魂を込める職人の姿勢(クラフツマンシップ)に、改めて背筋が伸びる思いでした。

大量生産・大量消費の時代だからこそ、一つのものを長く大切に使うことの尊さを再確認できた一日でした。
良いものに囲まれて暮らすことは、日々の生活を丁寧に送ることへと繋がります。
皆様も機会があれば、ぜひこの素晴らしい世界観に触れてみてください。きっと、住まいや暮らしに対する新しい視点が見つかるはずです。

(株)ニュースタンダード 代表取締役 白井辰典

展示会情報
ション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ
会期: 2025年12月2日(火)~ 2026年1月18日(日)
会場: 渋谷ヒカリエ9F ヒカリエホール(ホールAB)