おはようございます。9時男森(←省略しました)です。
今日から、ちょっとシリーズでモリハウジングの家づくりを書いていきます。
いままでずーっと書きたかったのですが、どうやって書いたら良いのかわからず、
結局今まで手をつけずにいました。
文字が主体の文章になると思いますが、よろしくお願いします。
最初は、すべての家づくりのルーツからです。
1.フレキシブルな和の家
住宅の建て方は柱を立てて、その上に梁を乗せて繋ぎ、
足元は土台で繋いでフレームを作ります。その際、柱が地面に埋まって
しまうことを防ぐために柱の径よりも大きな石を地面に置きました。
フレームの上に細い木材を斜めにめぐらせて、その上に屋根材を並べました。
これが日本の家でした。
欧米の住宅は壁を建てていって最後に屋根を乗せたのですが、
日本の場合は、柱を立てていって最後に屋根を乗せたのですね。
このため、日本の家には壁が極端に少ないのですね。
柱と柱の間は大きく開いており、そこに壁を設置するためにも
とても大変でした。
ですので、多くの場合壁はなく、障子や襖といった建具で
仕切られる家がほとんどなのです。
この障子や襖、雨戸といった概念はとてもフレキシブルで、
障子は光を通し、室内に明るさを導く一方で、室内のプライバシーと
外風も室内にいれない構造とすることができます。
光を入れたくない場合は、障子を襖に入れ替えます。
雨や風が強いときは木製の雨戸に入れ替えるのですね。
障子や襖、雨戸といった建具は現代では「仕切る」道具ですが、
古くは光を通すことができて、時には風を通すことができる、
「壁」だったんですね。つまり、日本人はとってもフレキシブルな
生活を送っていたと考えられます。
実は日本人のフレキシブル性は多くの生活様式に見られます。
例えば畳の生活はとても生活に自由度を与えます。畳は床として
とても優秀です。弾力性があり、温かみもあるので、疲れにくく、
冷えにくい特徴がありますよね。
座れば足にやわらかく、足がしびれにくい素材です。
座卓を出せば、そこはダイニングルームにもなりますし、
リビングルームにもなります。書斎にだってなりますよね。
また、椅子と違って座る人数を制限しませんから、
1人でも5人でも使うことができるのですね。極端な例えですが、
10人だって、詰めて座ればなんとかなったんです。
椅子がなければ座ることは難しいですが、
座布団がなくたって座ることはできますよね。
そして、座卓を仕舞い、布団を敷けば寝室です。
ベッドと異なり、これも定員はありません。
布団を敷き詰めて、川の字で寝れば布団の数よりも
多くの人数が寝ることが可能です。
このように、畳の部屋は、生活する用途も制限せず、
利用する人数も制限せず、とても自由度の高い、
しなやかに使い分けることができる空間だったのですね。
このように日本の家はとてもフレキシブルでした。
続く。。。
■■■ナチュリア■■■
6月26日 午後1:30~
@モリハウジングオフィス
テーマはウォールフック。
ナチュラル住宅の定番に挑戦です。