みんな大好き、「ワゴンセール」。
「ワゴンセール」「タイムセール」「キャンペーン」という言葉を知らない日本人はいないと思います。
また、それらを嫌いだという日本人もいないと思います。
洋画を見ていると、こんなセリフを耳にします。
「これ見てくれよ、ブランドの靴で2000ドルもしたんだよ~。」
2000ドルは140円/ドルでも28万円相当です。かなりお高いですよね。
つまり、この演者はいかに靴が高かったかを自慢しているということになります。
一方日本だと、
「この靴見てよ、高そうに見えるでしょ。それが3000円で売ってたんだよ~。」
演者は高そうなものがいかに安かったかを自慢しています。
これ、お国柄だそうです。
海外ではそれがいかに高額だったかを自慢し、日本(アジア)はいかに安く購入したかを自慢する。
そう、「ワゴンセール」「タイムセール」「キャンペーン」でいかに安く購入するかを競うのです。
この「セール」という言葉は住宅の業界にもあります。
最近、ひどくなってきたような気がするのですが、100万円引きは当然ですが、500万円引き、800万円引き。
紹介してくれたら値引き、モデルルームとして貸してくれれば値引き、今すぐ契約すれば値引。
私ならそういうハウスメーカーからは住宅は買いません。
(もちろん、グラグラはすると思いますけどね)
だって、そもそも500万円値引きできる=500万円以上の大きな利益が乗っているということ。
500万円値引いた金額は「安くなった」のではなく、「適正金額になった」ということ。
そう、500万円値引いた金額であってもハウスメーカーは大きな利益は崩れません。
つまり、そもそもの金額はボッタくり金額であるとも言い換えることができます。
「安かろう悪かろう」という言葉があります。
安いものは安いなりに品質が良くないという意味ですが、
最初から5,000万円の価値があったわけでなく、4,500万円の価値しかない住宅です。
でも、5,000万円の住宅だと思うから、仕様が通常より良いように感じますし、
お得な買い物ができたと思ってしまうのです。
そしてもう一つ。
モデルルームとして使用させてもらう、紹介してもらう、という特典があったとしても、
500万円の値引きは大きな金額です。その住宅のアフターフォローは誰がするのでしょうね?
雨漏りを起こした時の修理費はどこからねん出されるのでしょうね?
定期点検はだれがどこから人件費が出て行うのでしょうね?
もし、本当に500万円と言う大きな値引きを、赤字覚悟で、決算だからと行えば、
結果、アフターフォローやトラブル時の補修が滞るということになります。
値引をして契約をとるような営業マンは他の住宅も当然値引きをして契約をしています。
そうやって規定利益を得られない住宅会社は経営が厳しくなっていくことは想像できます。
経営難の会社が無償の補修など行いません。
経営難の会社はアフターフォローをするスタッフなど雇えません。
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長くなりましたが結果的にそういうことです。
値引いてもアフターフォローをきっちりできるのなら、最初から値引いた金額が適正価格です。
値引いてもらった~って喜んで契約したあなたを先方のハウスメーカーはシメシメと喜んでいるのです。
値引いた結果アフターフォローができなくなってしまうなら、その価格は本当にお得だったのかもしれません。
後のフォローはまったくありませんけれどね。
ちなみにニュースタはこういった駆け引きのようなやり取りはしていません。
だから最初から適正価格。値引きをして安さをアピールすることもしていません。
私たちは高い性能と高い品質の住宅で建築の依頼をいただいています。