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高級コンパクトカーと高級コンパクト住宅

 

タイトルがすべてを表します。

 

私の作成したブログは過去を含めると1,000を超えていると思います。
もっとも古いものは2004年になるので、20年近くなります。

過去はフリーで利用できるブログサービスでした。
ニュースタのサーバーへ移動する際にデータが壊れてしまったり、
写真とのリンクが切れてしまったりして、過去のものは読みにくいのですが、
でも、一応アップはしてあります。

 

全部は読み返せませんが、たぶん、おそらく、私は一貫してコンパクト住宅を提案しています。

 

床面積を大きくして仕様を下げてしまうのではなく、
コンパクトにしてでも仕様を高めた住宅を、と。

 

2011年の震災より前は住宅の断熱性能を上げることはまだまだ推奨されていませんでした。

 

ヨーロッパをはじめ、世界の先進国では断熱気密を高めた住宅がスタンダードになっていたのですが、
日本では法律義務化はもちろんされておらず、住宅会社の意識もそれほど高くなかったと記憶しています。

 

ニュースタで高気密高断熱住宅に取り組み始めたのが2002年。

 

住宅はコンパクトに、そして高い性能を、というのが当時からの私の考えです。

 

+

 

自動車の世界でも同じようなことが起きているように感じます。

 

大きなサイズの自動車、アメリカ車に代表されるような大型車が人気でした。
私も男性なので、自動車のトレンドは若い頃から気にしていました。

バブルの頃はセダンを中心としていましたが、マークIIやチェイサーなどが若者に人気で、
SUVも燃費の悪い大きな車がバンバンガソリンをまき散らしながら走っていました。
90年代、「ハマー」という大きなジープのような車があったことを、40代以上の方は記憶にあると思います。

 

現在はどうでしょうか?

 

90年代は25~26%のシェアだった軽自動車は40%に増えました。
3台に1台が軽自動車という時代です。
また、コンパクトカーもかなり増えて、ハマーのような大きな車はかなり減りました。

ヨーロッパでも「ダウンサイジング」が自動車のキーワードです。
1000cc程度の小さなエンジンにターボを組み合わせ、燃費と排気ガスを低減させています。

 

一方で、運転席の周りにはタブレット並みの大型モニターがレイアウトされ、
また、高性能なセンサーと高性能の半導体によって、走るコンピューターといった体で
安全にスマートに走る自動車が圧倒的に増えているのが現代です。

 

そこに大型化はありません。

 

大きく重たいボディーは燃費を下げるばかりですし、バッテリー容量を無駄にします。
車両サイズやエンジンのパワーはステイタスではなくなり、逆に野暮に見えます。
運転する楽しみ、は過去のもの。むしろ安全に運転する安心の方が重要です。

 

+

 

住宅も同じことだと思います。

 

無駄なスペースを設けるよりもすっきりとした間取りの方が、
家の中の温度ムラは減りますし、掃除も楽ちんになります。
温度ムラが減れば体への負担は減りますし、掃除が楽ちんになれば体力が養えます。

無駄なスペースがなくなった分、価格が安く抑えられますから、
その分を断熱気密といった性能に廻したり、
また、毎日腰掛けるダイニングチェアーや食事を摂るダイニングテーブル、
体をしっかりと休めるソファーを上質なものにした方が重要だと思いませんか?

 

めったに来ない来客のための客間は、めったに来ませんから、その内に物置になってしまいます。
めったに来ない来客が来た時のお掃除の面倒を考えたら、最初から設けない方が良いんです。
めったに来ない来客も子供たちが小さいうちのはずですから、だったら使っていない子供部屋を使えば良いんです。
中学生ぐらいになってから必要になる子供部屋を生まれてもいない子供たちのために設置するよりも、
主寝室に余裕を持っておいて、生まれた子供に合わせてその場所を仕切って使った方が良いんです。
受験期になったら書斎を一時的に子供たちに使わせるのもありだと思います。

 

ということが「正解」というわけではないのですが、「間違い」でもないんです。

 

住宅は「こうあるべき」というのが皆さん強すぎるんですね。

 

これからのライフスタイルをイメージすれば、もっともっと選択肢は増えていきます。
子供部屋は子供の人数分設けるべき。
来客スペースを設けるべき。
リビングは1階に設けるべき。
老後を考えたら平屋にすべき。

 

住宅を作るときに考えなければならないこと。
それは壁のアクセントクロスの色ではなく、【私たちはどんなライフスタイルにしたいのか?】です。
キッチンの水栓(蛇口)を自動にするか迷うよりも、5年後10年後の家族を考えるべきです。

 

どう考えても私は安普請の大きな住宅よりも高級なコンパクト住宅の方が良いと思いますけどね。