先日、ニュースタの若手スタッフに「革靴」について相談を受けました。
「革靴」の購入を考えているが、どのメーカーのどのモデルにしようか?
革靴を作るメーカーは国内、国外に多数あり、価格帯も幅広いです。
ある程度、靴を見慣れている人であればどれを選ぶべきかはそう難しくありませんが、
(いや、安いものではないので、簡単ではありませんが、ある程度の絞り込みはできますよね)
初めての革靴選びとなるとなかなか大変になってきます。
そもそも靴底がラバーなのか革なのか、それともスポンジソールなのか。
ダイナイトにリッジウェイ、ビブラムは何が違うのか?
そんな話をしながら考えたことを今日のブログは書きますね。
そもそもメンズに限って言えば、また、誤解をされることを恐れず言うなら、
特にビジネスシューズの世界には大きなトレンドはない、ということ。
リーガルのように幅が広い靴や、ヨーロッパ靴のように幅が狭い靴があり、
どちらかというと幅が狭くてシュっとした靴の方がエレガントですが、
それは足の形の話しで、幅の広い足の人は幅の広い靴を選び、幅が狭い人は幅の狭い靴を選びます。
ストレートチップ、キャップトゥ、というべーっシックな形は昔から形は変わっていません。
靴底は革底かダイナイトがほとんどですが、見えませんからどっちでも良いです。
(詳しい人はちょっとイライラすると思いますが、靴底については深く書くつもりはないです)
靴ひもの穴、アイレットは5つで、靴の色は黒かダークブラウン、穴飾りのないストレートチップで、
内羽になっていてソールは踵が独立しているもの、ならどのメーカーも大きくは形は変わりません。
靴に興味がない人からすれば、「どれも一緒」に見えると思います。
つまり、靴には大きなトレンドがないからなのです。
靴のデザインを気にする人は少ないのかもしれません。
フォーマルな靴の形はストレートチップ、キャップトゥというのは昔から変わらないです。
シンプルな形だから、スーツの形や体形(やせ型やぽっちゃり)には関係ありませんし、
年齢とも関係なくストレートチップ、キャップトゥはスタンダードな靴のカタチですね。
だからこそ、靴は革質がとても大切。
一般的に高級靴ははカーフという子牛の革か、中ぐらいの大きさの牛のキップ。
安価な靴になるとステアハイドやカウハイドといった成牛の革です。
子供の方が革がきめ細かいのは人間も牛も一緒。
つまり、子牛の革の方が輝き、美しく見えるのです。
ちなみに子牛がかわいそう、、というのは正確には間違いです。
かわいそうではありますが、靴に使われる革は食べられた牛のもの。
子牛のステーキなどに使われ、余った革が靴に廻されます。
肉食の副産物である革は捨てられてしまいますので、靴や革ジャンなどで活用した方がずっとエコです。
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住宅も同じだと思います。
人が住む場所としては大きく変わらないのです。
リビングがあり、キッチンがあり、トイレとお風呂がある。
敷地によって間取りが異なってくるのは当然ですが、それは靴のサイズと同じようなものです。
大切なことはどんなスーツにも似合う靴と同じ、どんなライフスタイルにもあう家、ということ。
若い夫婦から老夫婦まで幅広い年代が同じ住宅を使います。
建築した当初は似合っていた若い内装の住宅は老夫婦にはちょっと過激かもしれません。
シンプルでナチュラルな雰囲気はどんな年代の人にでも、どんな服にも、どんな家電にも似合います。
私たちニュースタが考えるシンプルな住宅とはそんなことです。
やせている人もぽっちゃりした人も似合う革靴。
若い人も年をとった人も似合う家。
ニュースタではそんな家を建てています。