自然素材の家って何?
自然素材の家って何がいいの?
って思ったことありませんか?
私はあります。
今日は自然素材の家についてを書きます。
自然素材なんて興味がない、魅力を感じない方はぜひ読んでみてくださいね。
少なくとも自然素材の家の魅力を伝えることは難しいです。
私も自然素材の家の魅力を感じるようになったのは年をとってからですからね。
年をとって、こういった事が幅広く理解できるようになりました。
最初は関係ない事から書いていきます。
最近、古着ブームだそうですね。
私が20歳前半のころ、1990年代初頭にも大ブームがありました。
渋カジ(渋谷カジュアル)と呼ばれる、デニムパンツにTシャツを代表とする、
現在だとアメカジと呼ばれるファッションをキムタクやダウンタウンの浜ちゃんが着こなし、
ダボっとしたデニムパンツをパフィーが履いて踊り、リーバイス501やナイキのスニーカーが
バンバン売れていた時代が過去にありました。
ブームの再来で、中古のデニムがバンバン売れているようです。
また、1980年代以前の服もビンテージというカテゴリーで高値となり、
(厳密には70年代以前ののものが価値が上がっているようです)
モノによっては100万円を超える価格で売買されています。
ビンテージで価値が出ているものの一つがデニムパンツ。
リーバイス501が特に人気ですよね。
このリーバイス501にも派生モデルがありますが、基本的には綿100%です。
また、革ジャンも人気です。
バイクに乗るときに着られるモデルであるライダースジャケットや
アメリカ軍のパイロットが着用したフライトジャケット、
そのほかにもコルビジェジャケットやスポーツジャケットなど、
バリエーションが豊かな革ジャン。
ニットならウール、テーラードジャケットもウール、軍用ドレスパンツもウール。
スタジャンも革とウールのコンビで、ウールは羊の毛のこと。
アロハシャツなどのテロンとしたシャツならシルク。
夏に着用する風通しが良いのはリネン、麻です。
いつまでも書いちゃいそうなので、ここまでにしますが、
ビンテージの服で価値の高いものは自然素材のものが多いです。
もちろんナイロンやポリエステルもありますけれど、でも、圧倒的に自然素材が多いです。
私も古着は着用しますが、新品も中古も素材を見てから購入します。
デニムならコットン製しか選びません。
なぜならエイジングが美しいから。
デニムパンツなら色落ちが美しく出るのはコットン製です。
ヒゲやハチの巣、パッカリングが美しく出るビンテージは実に美しい。
同様なのが家具でしょう。
アンティーク家具でプラスチック製もありますが、概ね木製、つまり自然素材。
透明な部分はガラスが使用され、アクリル板は使われることは少ないですよね。
アンティークで人気があるギターも木製、自然素材を使用しています。
つまりそういうことです。
時間が経っても美しいのは自然素材で、長く使うものこそ自然素材が適しているのです。
プラスチックと比べればメンテナンスもしやすく、例えばデニムパンツは繕うことができます。
裏側から当て布をしてミシンを当てれば穴をふさぐことができますし、
こういった生地同士の接続が美しいからパッチワークの人気が高まります。
エルメスは合皮を使いませんし、ビンテージのレザーバッグに合皮のものはありません。
自然素材が美しいというのはニュースタが頑固に言っているわけではなく、
多くのデザイナーやメーカーが実践していることなのです。
そうすることの方が、顧客の満足が高いことも知っています。
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先日、お客様がこんな話をしてくれました。
大手住宅メーカーさんが私たちの採用している床材は無垢材ですよ。と言っていました。
よく聞いてみると天然なのは床材の表面1mm未満だが、確かに天然木材を使っている。と。
無垢とは、混じりモノのない素材、垢が無いものを指します。
大手メーカーが言う無垢の床材は表面の1mm未満以外はすべて垢ですので、
この場合は無垢材とは呼べないわけです。
さらに表面の1mm未満にはたっぷりと樹脂コーティングがされています。
水分が染みてしまうと、そもそもの薄い木材がはがれてしまいますから、
樹脂(=プラスチックのようなもの)でがっちりとガードをしなければなりません。
床材の表面は樹脂でがっちりコーティングされているわけですから、
手触りは樹脂そのものですし、水分が染みないようにがっちりコーティングですから、
調質効果はなく、脱臭効果もなく、表面の柔らかさも感じられず、
見た目に天然木材の良さが感じられれば良いのですが、見た目にも
樹脂のコーティングによる反射がありますから、もはや天然木材ではありません。
こんな事を聞いていると自然素材に興味がわいてきませんか?
まだまだ自然素材とそれ以外の部材の話は続くのですが、それはまた別の機会に