解体工事中の現場です。
解体工事で一番の難関はゴミです。
不法投棄をするような業者は論外ですが、
なぜ、彼等は危険を冒して不法投棄をするのか。
それは産業廃棄物の処分費が大きいからです。
以前は「ミンチ解体」といって、
重機でゴチャゴチャに解体し、産業廃棄物を埋め立ててしまいました。
ところが、埋め立て処分場が不足し、リサイクルに対する意識が高まると、
産業廃棄物を分別して処分するようになったのです。
写真手前に金属が仕分けしてありますが、
このように金属・プラスチック・木・コンクリートと仕分けし、
それぞれをリサイクル業者や焼却処分場、埋め立て処分場へ運搬します。
その仕分け、運搬、処分のすべてに費用が発生してしまうことから、
解体費用は、以前の倍程度にまで高騰しています。
不法投棄をすればこれらの費用はほとんど計上されません。
要するに解体業者の「儲け」になるわけです。
絶対的に仕事量が減っている、工事費もギリギリまで値引きしなければならない。
といった状況が現在の不法投棄を引き起こしているとも考えられます。
しかしながら、不法投棄は絶対にだめです。
もし、そういった動きを発見したらすぐに警察へ通報しましょう。
そうすることで悪徳業者を少しでも減らすことができます。