昨日、打ち合わせの時にお客様と屋根の話しをしました。
最近流行の洋風住宅は窓の上の庇が少ない、と。
確かに以前は窓の上に霧除け(きりよけ)と呼ばれる、
小さな庇が必ずつけられていました。
もともと日本の住宅は「柱」だけしかなく、
その柱と柱の間を障子やふすま、雨戸でふさいでいました。
雨が降れば雨戸を入れ、晴れている日は障子を入れ。
でも、障子や襖は紙を貼ってありますから、
雨にあたると無残に破れてしまいます。
アルミサッシや樹脂サッシの防水性能が高まり、
窓に直接雨が降りかかっても浸水する恐れがほとんどなくなり、
いつからか庇を付けないのが主流になりました。
軒の出を出さない住宅もずいぶん増えました。
でも、やっぱり住宅は庇を出したいもの。
ちょっとした雨なら防げるくらいの軒を出したいものです。