僕は照明計画を考えるのが好きです。でも、嫌いです。
考え出すと、ずーっと考えてしまいます。
立体的なイメージと平面的なイメージ、
家族の動線などをイメージしながら、
論理的に煮詰めていくのですが、
相当に集中してやらないとプチっと切れてしまうんです。
照明計画を考えるのは好きなのですが、
はじまると何もできないので嫌いなんです。
で、照明計画ですが、最近の多灯照明(たとうしょうめい)は
大賛成で、僕もそういった計画が多いんですね。
照明のことを書きだすと長くなってしまうのですが、
私が最近気を付けているいくつかのことを今日は書きます。
1.照明器具はわき役
最近のモリハウジングの家はすべてそうなのですが、
家の内装外装、照明器具はすべてわき役と考えています。
つまり、家具やそこに住む人たちこそが
住まいの彩りだと思うんですね。
ですので、基本はダウンライトとしています。
2.照明は多く、分散して
同じワット数の照明器具を部屋の中心に付けるのが
一般的だと思いますし、そういった住宅が多いです。
でも、同じワット数の照明器具を小分けにして
分散して部屋に付けることで、部屋の隅々まで
光が行き届き、広範囲に明るさを保てるんですね。
この場合、大きな欠点があります。
3.照明器具は安いものを
前項目の欠点とは、照明器具をたくさんつけると、
配線工事費が高くなってしまうということです。
だから、照明器具の数を増やした場合は、
一つ一つの照明器具は安いものを使用します。
しかし、それで十分なんです。
装飾もなにもないダウンライトで十分です。
4.並べる
地味な照明器具を並べることで意匠が高まります。
(また、個数が無駄に増えるのですが…)
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他にもたっくさんあるのですが、こういった
細かな根拠に基づいて照明計画をしています。
ただ、施主様の好みなどもあるので、
実際にはこのルール通りにはいきませんけれどね。
照明ひとつで住まいの雰囲気はガラリと変わるし、
根拠を理解することで、照明計画が楽しくなります。
一度付けてしまったら二度三度やり直すものではありません。
ぜひ、楽しく、おしゃれな照明計画に挑戦してください。
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今日はナチュリアです。
午後からお待ちしていますよ!