3連休はいかがお過ごしになりましたでしょうか?
私は2日間でしたが、「人並みに」ゆっくりできました。
昨日はお天気も良く、絶好の公園日和!ってわけで海浜公園へ。
すごく混んでいましたが、広い公園ですからね、ストレスなく遊びまわってきました。
海浜公園にある、古民家はご存知でしょうか?
ボランティアの「やさしいオジサマ」がいて、梅ジュースを振る舞ってくれたり、寒い日には足湯を体験させてくれたりと、遊びまわった後の小休憩にはもってこいの場所です。
そんな古民家は、ボランティアの方々が管理をしてくださっています。
曰く、「ここは冬も夏も過ごしやすいんだよ!」
やはり、古民家には色々な工夫がしてあるのですね。
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この古民家を通して、住まいづくりの新旧を書いていきますね。
「昔は窓が多かった」
古い家って、南側の大きな開口のイメージですよね。
でも、この古民家は違います。
南側の大きな開口の家は、比較的新しい家が多く、実際の古民家にはそれほど開口は多くありません。
日中でも真っ暗、という表現が正しいぐらい窓はありません。
庇も深いため、日差しが入ることはあまりないのですね。
西日は差しこまれますが、窓はありません。
「断熱もないのに暖かい」
たしかに断熱材が入っていません。
ところがですね、しっかりとした土壁が入っています。
この土壁は断熱材ではなく、蓄熱材として使われていたと考えられます。
特に西側の壁は西日を受けて温まり、それを冷え込む夜にゆっくりと出していくのが暖かさの秘密なのですね。
「夏涼しい」
夏涼しい理由を窓の大さと勘違いする人が多いですが、これは間違い。
前述しましたが、古民家の窓は少ないのです。
風が抜ける場所に窓があることがひとつのポイント。
それからアスファルトがないことも理由のひとつです。
地面の上、特に水田などの上を抜けてきた風は、気化熱で温度が下がっていますからね。
そしてもうひとつ、屋根です。
屋根の「茅(かや)」が日射を断熱してくれるのです。
茅は草の茎ですから、中に空気層を持っています。
私たちが使う断熱材と同じ、空気はすぐれた断熱性能を持つのです。
今日の写真も見てわかると思いますが、古民家の外壁は真っ黒。日が当たっていないのですね。
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ちょっと長くなりましたが、窓を大きく、明るい室内というのは「あこがれ」る方がとても多いのですが、「快適」とはちょっと縁遠くなります。
古民家にならって住まいづくりを考え直してみませんか?