最近はコンクリートの打ちっぱなし内外装もめっきり見なくなりました。
バブルの頃なんてあっちでもこっちでも見られましたが、
断熱のしにくさ、断熱をしないことでのデメリットの多さ、
また、コンクリートのメンテナンスの難しさなどから、
タイルを張りつけて仕上げるのが一般的になりましたね。
先日、日立の会瀬体育館へ行ったのですが、
そこの内装はコンクリート打ちっぱなしです。
コンクリートに木目(もくめ)の模様が浮き出ています。
これは、コンクリートの型枠として使った「木」の目なのですね。
通常はコンクリートパネル(コンパネ)という90cm×180cmのパネルで
コンクリートの型枠とするため、90cm×180cmの筋状の継ぎ目が
浮き出るのですが、これは「9cm幅」の木の板を何枚もつかって
型枠として使用してるので、こんな感じに仕上がるんです。
こういった仕上げをしている建築物はいわゆる「凝った建物」で、
会瀬体育館も建築された当時はずいぶんと凝ってたのでしょうね。
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コンクリートの打ちっぱなしは断熱がされていません。
コンクリートの打ちっぱなしに室内は石膏ボードを貼っただけ、
その上にクロスを貼っただけといった建築が当時はされていました。
結果、石膏ボードとコンクリートの間は結露し、
そこにカビが生えてしまうので「カビ臭くなり」、
ダニが集まるのでアレルギーにかかる人が増え、
冬期は温めても温めても冷えるので、
局所暖房が一般的になり、日本の住宅の質は低下しました。
「木目の凝ったデザイン」よりも断熱や気密を大切にすべきで、
実はこれは現代の私たちの一般の住宅建築にも言えることです。
デザインも大切ですし、色や形もすごく大切ですが、
そこから「質」を失ってしまったら住宅としては最低なんです。
住宅の形は、日射遮蔽や太陽光発電を効率よく搭載できるようにすべきだし、
色も熱の遮蔽をできるよう工夫すべきだと私は考えています。
住宅は本来、「人が住む場所」であり、
「人が住む場所」は「快適な場所」であるべきであり、
「快適な場所」が「凝ったデザイン」であれば最高なんですね。
本来の目的である「人が住む場所」だということを
大切に今後も住まいづくりをモリハウジングはしていこうと
心の奥底から強く感じています!