上棟式です。
上棟式とは、
「上棟式(じょうとうしき;ridgepole-raising ceremony)とは、日本で建物の新築の際に行われる神道の祭祀である。棟上げ(むねあげ)、建前(たてまえ)、建舞(たてまい)ともいう。なお仏教でも上棟式は行われる。
竣工後も建物が無事であるよう願って行われるもので、通常、柱・棟・梁などの基本構造が完成して棟木を上げるときに行われる。式の方法や次第には神社の祭祀のような規定はなく、地域による差異もある。屋上に祭壇を設けそこで祭祀を行うものや、祭壇のみ屋上に設けて祭祀は地上で行うもの、祭壇も祭祀も地上のものの区別もある。神社本庁では「諸祭式要鋼」で上棟式の基準を示している。それによれば、祭神は屋船久久遅命(やふねくくのちのみこと)、屋船豊宇気姫命(やふねとようけひめのみこと)、手置帆負命(たおきほおいのみこと)、彦狭知命(ひこさしりのみこと)および当地の産土神である。まず、他の祭祀と同様に修祓・降神・献饌・祝詞奏上が行われる。次に、上棟式特有の儀礼として、曳綱の儀(棟木を曳き上げる)、槌打の儀(棟木を棟に打ちつける)、 散餅銭の儀(餅や銭貨を撒く)が行われる。最後に、他の祭祀と同様に拝礼・撤饌・昇神・直会(なおらい)が行われる。
建前、棟上とは普請を生業にする職人がいる地域では、棟梁(大工)が中心になり大工の作成した番付表(組み立て手順書の様な物)を見て鳶職が軸組みの組み立てを行い一番高い棟木を設置する一連の作業を指す。その最後の作業からその後の儀式を上棟式、棟上式という。
鉄筋コンクリート造のビルの場合でも、主要な構造ができあがった時期に行われることがある。」
Wikipedia
だそうです。
つまり、住宅が完成した後、火事や災害がないよう、
家庭が平和に安心して住まえるよう祈祷するものです。
私が推測するに、昔はクレーン車などありませんでした。
高い部分に木材を持ち上げるのはすべて人力だったのですね。
足場も不安定でしたから、とても大変な仕事だったと思います。
木材の加工も機械はありませんでしたから、大工さんが時間をかけて、
手作業でコツコツと加工をしたものばかりだったのでしょう。
大工さんが数か月かけて加工した重たい木材を
近所や他の職人さんの手を借りて現場へ運び込み、
そして鳶が中心となり、数日かけて組み上げるものだったのです。
ここまで大工さんをはじめ多くの職人や近所の手伝いの方、
親兄弟に親戚まで多くの方の手を借りています。
それらに対する感謝をこめて、上棟式を行ったのではないか?と。
現在は上棟式のメインは祈祷になっています。
でも、僕はそうではないと思うんですね。
祈祷よりも施主様からかの感謝の気持ちが大切だと思うんです。
だから、「ご祝儀」は必要ですか?と聞かれると、こう答えます。
「ご祝儀は必要ありません。だから、大工さんに『ありがとう』と言ってあげてください」
上棟式は大工さんや職人さん(その他手伝いに来て下さるすべての方)に対して、
感謝の気持ちを伝える場だと私は考えています。
上棟式を省略するケースも増えていますが、
それは時代の流れなので、僕はそれでも良いと思います。
でもですね、職人さんに対する感謝だけはしてほしいと思います。
ジュースの差し入れもお金の差し入れも必要ありません。
ただ、「ありがとう」とか「ご苦労様」の言葉があれば、
その言葉で職人さんはモチベーションが高まるのです。
+
すっきりとした良いお天気、というわけにはいかなそうですが、
なんとか雨の降らない時間に行えそうです。
モリハウジングの自慢は、基礎の外側に配された断熱材。
それと、オール国産材の構造木材ですね。
一階部分は桧を使い、二階には杉を使っています。
見えなくなってしまう場所なので、コストを削減しやすいのですが、
見えなくなってしまう場所だけに、こだわらないとダメです。
なぜ、国産材を使うのか。
なぜ桧と杉を使い分けるのか。
なぜ基礎の外に断熱材を配するのか。
理由は25日の構造見学会にて。
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「薪ストーヴのある家」構造見学会
3月25日(日) 13:30~
常陸大宮市泉(国道118号線沿い、ヤマダ電機近くのビックボーイを西側に曲がってください)
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構造見学会ですので、動きやすい服装でお越しください。