建築中の現場にて
床材は凸型と凹型の組み合わせでできています。
なぜ、このように組み合わさっているのかというと、木には収縮があるからなんです。
で、なぜ収縮があるのかというと、木には穴がたくさん開いているからなんですね。
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木は地面から水分を吸い上げて葉まで運んでいます。
その時水分が通る管を「導管」と呼びます。
これは木が伐り倒されてしまうと、水分が通らなくなる穴として木に残ります。
夏は湿気が多いので空気中の水分が導管に入り体積が増え、冬期は逆に体積が減ります。
無垢の床材はこれによって隙間ができてしまったり、膨れてしまったりするんですね。
この変形がお客様から指摘されるので、最近は導管をボンドで埋めてしまったベニヤの床材や、プラスチックの床材が普及しています。
でもですね、これって僕は本来ではないと思うんですよ。
空気中の水分を吸ったり吐いたりする機能、調湿機能があるからこそ、室内の部材として適しているわけですよね。
ちょっと変形するのは調湿をしている証拠ですからね。
調湿できない部材で組み上げれば加湿器と除湿機のお世話にならなくちゃいけなくなる。
合板の床材に、調湿機能のある珪藻土の壁、、、、バランス悪くないですか?
モリハウジングでは、無垢の床を使います。
無垢の床のデメリットもきちんとご理解いただいた上で。
木本来の調湿機能をもっと利用しましょう!