耐震診断のご依頼がありました。
昭和53年に建築した住宅の耐震診断をして欲しいとのこと。
現在、日立市では耐震診断の調査費に補助金が出ます。
耐震診断に対する補助金額が30,000円。
耐震診断にかかる費用は30,000円〜40,000円程度なので、
概ねこの補助金で足りてしまうと考えています。
それから耐震計画に出る補助金が100,000円で、
これは計画のみに出る補助金となります。
さらに工事をする際は300,000円が出るんです!
すごいです!
でもですね、耐震工事が必要となるとその額は100万円を超えることはザラ。
300万円以上になることも少なくありません。
だってそうですよね、耐震補強は壁に隠れている
柱に対して行うものですから、壁は剥がさなければなりません。
また、補強を増す時には壁を追加することも。
そうなれば気持ち良いワンルームのリビングに
衝立(ついたて)のような壁が出てきてしまいます。
費用面も使い勝手も含めて耐震補強は嫌われます。
耐震診断をすれば昭和56年以前の住宅の場合は
ほとんどが耐震工事が必要という結果になります。
これは計算の結果なので、きちんとした資格を持っている
建築士が行えばほとんど結果は同じになるんです。
補助金が出るからと気軽な気持で耐震診断を
受けたばっかりに心配で夜も眠れない・・・なんて
こともありえます。
大地震は必ずくるものですから耐震診断と
耐震補強は必ずやっておいたほうが良いのですけれど、ね。