先日、住環境プロデューサーという資格を得るために講義を受けてまいりました。
シックハウスを取り巻く問題を多角的に学ぶことができ、
かなり立体的に問題を把握することができました。
シックハウス対策法案ができ、24時間計画換気が義務化されたのはご存知だと思います。
シックハウス症候群という名前がよく知られていますが、
この背景には化学物質過敏症という病名が存在します。
化学物質過敏症になってしまうと、あらゆる化学物質に対し、
アレルギー反応を起こしてしまう現代では恐ろしい病気です。
その原因である化学物質を使用した住宅用建材の使用制限を定め、
化学物質を効率よく室外へ排出しようと定めているのが
シックハウス対策法と呼ばれる法律です。
化学物質はあらゆるものに含まれています。
化学物質過敏症を発祥してしまうと、家の中にはいられない、
電車やバス、自動車に乗ることもできない、街に出ることもできない、
仕方がないので河川敷へ行って一日を過ごす…なんてことになります。
化学物質過敏症を発症する大きな原因が大量の化学物質との接触。
住宅建材の多くが化学物質を大量に含んでいるため、
新居に移ったとたんに化学物質過敏症を発症する方が多いのです。
最近はシックハウスの原因は住宅建材というよりも、
その後に持ち込まれる家具やカーテンであることが多いようですが、
家人に対し、きちんとした説明をしていない建築会社の責任も問われます。
この化学物質を測定する技術を学び、化学物質に対する知識を持つ技術者に
「住環境プロデューサー」という資格を与えるのがこの講義の狙いです。
測定する資格を持ったものの、測定するための機器が100万円以上するので、
測定の際は機械のレンタル代などでかなり高価にはなってしまうと思います。
ただ、化学物質についてはきちんとした知識を学んでいますので、
新居に移ったら頭がガンガンするとか、気分が悪いという方はまずはご相談ください。
ちなみに、試験を受けて合格しないと「住環境プロデューサー」の資格は得られませんが、
私の試験結果は95点で(100点満点)、合格でした。
んー、一問不正解があったようですが、どこを間違ったのかわかりません…。
これはこれで問題かも…。