暑くなってきましたね。
葦簀(よしず)を立てている家が目立ってきました。
葦簀ってご存じですか?
細い竹の棒を繋いでいき、板状(シート状)にしたものです。
ゴザのようなもの、と書くとイメージがわきますでしょうか?
住宅の窓の前に立てて、夏の暑さ対策に使ったりされています。
ジョイフル山新やジョイフル本田、カインズなど、各ホームセンターで販売されており、
価格も比較的安価で暑さ対策ができるため、かなりたくさんの住宅に使用されています。
葦簀は最初はベージュ色の自然素材ですから雰囲気はとても良いのですが、
数週間経つと黒ずんできてしまい、汚れた雰囲気になってしまいます。
一年前のものを継続して使うのはちょっと抵抗があるのではないでしょうか?
最初はきれいだとしてもあっという間に汚くなってしまう葦簀。
黒ずんだ葦簀が毎日窓から見えるのはストレスだと思います。
でも、この葦簀を立てずにいられないのは「暑さ」が厳しいからです。
タープを垂らしている家もありますけれどね、でも、窓の外には常にタープがあるのです。
ブログにも書いていますが、「明るい家が欲しい~」って窓をたくさんつけたのに、
光がたくさん入ってくるように窓をたくさんつけたのに、
この光を妨げるように汚れた葦簀を窓の外に立てかけておく。本末転倒だと思いませんか?
光を妨げるなら最初から窓を付けなければいいのに。
って思います。
住宅会社ではそんな提案をしなかったのかな?って思うのですが、
多くの住宅が葦簀を設置している現状から考えると、そんな提案はなかったのかもしれません。
「夏は暑いけど、東西の窓は冬になるとあたたかいよね」
東西の窓の受けるエネルギーは、実は冬はかなり少ないです。
冬の西日があたたかいですって?
一日の中のわずかな時間、西日があたたかい時間はあると思います。
でも、それはほんのわずかな時間で、一日で考えるとかなりの少量のエネルギーです。
逆にそこに窓を設けることによって、逃げて行ってしまうエネルギーの方が多く、
窓を付けることによって家の中が寒くなってしまう原因となる場合もあるのです。
葦簀を付けるのは夏暑いから。
そして、そんな窓は冬も暖かくありません。
夏暑くて冬寒い。
最悪な窓の計画のように聞こえますが、日本の住宅において、こういった計画はまだまだ減りません。
むしろほとんどの住宅が最悪な窓の計画を平気で行っています。
元凶は我々住宅メーカーです。
暖房器具ばかりに頼らない、自然の力で家の中を快適にするテクニックは
我々住宅メーカーが学び、実践し、提案をしていかなければならないと思います。
ニュースタのパッシブ住宅を一度ご検討ください。後悔はさせませんよ!