見学会3日目は和室です。
なんの変哲も無い和室に見えます。
写真だけ見ると、「なーんだ」ってなります。
派手な居室はパッと見はとても新鮮で高級感があります。
でも、そういった居室はすぐに飽きてしまいます。
むしろ飽きるのが早いのは派手な部屋なんだと思います。
例えば、今流行の黒っぽい床材、ダークチェリーやブラックウォールナットは
とても雰囲気の良いオシャレな居室づくりに最適ですが、
そこに長い時間住み続ければ、実用的なこと~ホコリが目立ちやすいことなど~が
目に付き、飽きてくるのは早いと思います。
この和室は別に普通の和室に見えますよね。
(当初プランはもう少し奇をてらった雰囲気でした…)
で、上を見上げてみます。
合板を隙間を空けて張っているのですが、その隙間は和風の朱色に染めてあります。
さらに、天井高さを一部変えてダウンライトを取り付け、間接照明風に仕上げました。
天井はシンメトリー(左右対称)が多いのですが、そのバランスを崩すことで、
パッと見は普通の部屋でも、「ちょっと違う」という雰囲気を出すことが可能です。
和室の壁は押入れ・窓・引き戸と、すべての壁に何かしらあり、
壁にアクセントを持ってくるよりも天井にアクセントを、と考えたのが始まりでした。
ちなみに和室のクロスを選ぶのが一番時間がかかりましたね、ST様。
明るい雰囲気のリビングとちょっと落ち着いた雰囲気の和室の組み合わせは
リビングをより明るく引き立て、和室をよりしっとりと落ち着かせます。