物置のような空間ですが、こちらは元々お施主様のご両親が住んでいた場所です。
ご両親が亡くなった後、こうして物置のような使われ方をしていました。
立地も同じ敷地にお施主様とご両親が一緒に住んでいたわけで、
少しずつ少しずつ荷物が増えてきてしまった…というわけです。
親戚が集まることが多いお施主様宅、みんなが集まった時に使うスペースとして、
また、リタイア後のご主人の趣味のスペースとして、改装を請け負いました。
漆喰に竿縁天井の組み合わせの和室は、ヒノキの無垢床と珪藻土壁の空間に生まれ変わり、
明るく、モダンな居室となりました。
当初の計画から、大工さんとお施主様、我々のスタッフが現場を見ながら
方向を修正していき、だいぶ変ってしまったのですが、結果は最高でした。
※実は当初の計画では出窓の内側に障子が入り、
出窓っぽくしない方向だったのですが、
「大工さんが、ここはやっぱり出窓だろ!」
という一声で方向が修正されました。
お施主様はここでパソコンをやりたいと仰り、
すぐさまそこにLANと電源が設置され…。
リフォームはとても楽しい工事です。スクラップアンドビルドの建築はもう古いです。
もちろん、環境に気を使った高気密高断熱住宅や電化住宅の導入で
二酸化炭素の排出量を減らすことは大切なのですが、
既存の住宅を活かした新しい住宅のあり方も考えていきたいと思います。