ニュースタの住宅にはダウンライトが多く使われています。
「デザイン」はもちろん理由のひとつですが、
ダウンライトを照明器具のメインとして採用したのには
実は別の理由があります。
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最初、ダウンライトを提案していた理由はLEDへの対応のため。
LED照明器具が住宅用の照明器具として販売されはじまった当時は
価格が高く、全部の主照明としては提案しにくいものでした。
(当時の)LEDのメリットは以下の通り。
消費電力の低さによるメリットは大きいのですが、
電力費として「元を取る」のは難しいと考えられていました。
白熱灯(ニクロム線) > 蛍光灯 > LED
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ニュースタがダウンライトを使用し始めたのは2009年ごろから。
2009年当時の状況を振り返ってみたいと思います。
ニュースタでは白熱灯は当時から使用を控えていましたので、
ほぼすべての住宅において蛍光灯を採用してました。
当時、パナソニックが白熱灯を減産していくといった方針を出しました。
私たちも白熱灯のよりも電力消費を抑えられる蛍光灯を推奨していましたので、
当然、標準仕様は蛍光灯でした。
ここでダウンライトです。
ねじ込み式の電球型蛍光灯タイプのダウンライトは
当時から低コストで入手可能でした。
当時、ねじ込み式の電球型LED照明器具も販売されており、
電球型蛍光灯と電球型LEDは互換性を持っていたのです。
ここから私たちは将来的にLEDに交換できる、
ねじ込み式の電球型蛍光灯を用いたダウンライトを標準仕様にしました。
実はここからさかのぼること10年前は同様に電球型蛍光灯が高額でした。
10年ほどの時間をかけて価格はおよそ4分の1程度まで下がったのです。
当時は高額だった電球型LED照明器具も将来的には安くなると
考えられていましたし、確信していました。
そんなこんなでねじ込み式蛍光灯型ダウンライトを
標準仕様としたのが2009年の事です。
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5年後にはねじ込み式電球型LEDランプは数百円にまで価格が下がり、
そのランプを組み込んだダウンライトも安価になりました。
オーナー様には電球型蛍光灯が切れたら電球型LEDをおすすめし、
新築のお客様には最初から電球型LEDランプが組み込まれた
ダウンライトを提案するようになってきています。
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見学会などをご覧いただいているお客様からすれば
2009年頃の住宅も、現在の住宅も同じようにダウンライトなので、
まったく違和感はないと思いますが、実はだいぶ違っています。
ニュースタは標準仕様で「電球色」のLEDを付けています。
この「電球色」の色合いもこの数年でだいぶ電球に近づき、
とても温かみのある雰囲気を出せるようになってきましたし、
以前は高額だった調光機能もだいぶ提案できる金額になってきたように感じます。
交換の時の手間、購入の時の手間、処分の時の手間を考えると
やっぱり電球型LEDの採用が良いように感じます。
ダウンライトはデザインもありますが、
実はこんな理由があるということを動画にしています。
お時間があればご覧ください。