気密は家の壁や天井にある隙間の事です。
「気密が高い」というのは家に隙間がないこと。
これを「窒息住宅」などと表現する設計士がいたりしますが、
世界的に気密の高い住宅はスタンダードになっています。
なぜ、気密が高い方が良いのかと言うと隙間風がないから。
そしてもう一つの理由が「換気が効率よくなるから」です。
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気密が高い家は「窒息住宅」なんて言う設計士の多くが
住宅の換気をなおざりにします。
「日本の住宅は隙間がたくさんあるから良い。換気など必要ない」
本当にそうでしょうか?
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“隙間がたくさんある家”と言いつつ、隙間の少ないアルミサッシを使う。
ビニールクロスをゴムで隙間を埋めながら施工する、
コーキングというゴムをあちこちに詰めて隙間を埋める、
玄関ドアだけでなく、室内の間仕切りドアにもゴムパッキンを付ける・・・。
実は現代の住宅においては“隙間がたくさんある家”はありえません。
「中気密」なんて根拠も定義もない言葉が独り歩きしていますからね。
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隙間があろうとなかろうと換気装置がなければ健康被害が出る。
ということが分ってきたからこそ、建築基準法で換気を義務化しています。
建築基準法は「命を守る」住宅の法律です。
例えば大きな地震でも命を守れるような構造にしなければなりません。
その建築基準法で換気が義務付けられるわけですから、
(正確にはC値=15cm2/m2以上の住宅は換気装置を付けなくても良い)
換気装置は命を守るために必要な装置であると言えます。
この換気装置が空気を効率的に入れ替えるために必要なのが気密というわけです。
詳しくは動画でも説明していますが、ストローです。
穴だらけのストロー(気密の低い住宅)ではいくら吸っても
ジュースを吸い上げることはできませんよね。
ジュースを吸い上げるためには穴のない(当たり前ですが)ストロー
が必須ということぐらいは誰にでもわかります。
気密を高めた住宅が換気効率を高められます。
そんな内容を動画にしましたので良ければ見てください。