おはようございます。モリハウジングの森です。
先日、気密試験を実施しましたので、ご報告です。
気密性能の前に、気密とは。
気密とは、隙間の少なさのことです。
隙間が大きい家にはひとつも良いことはありません。
隙間風が小さくなりますので、室内の温度環境は良くなります。
隙間が小さい家を「窒息住宅」なんて言う人がいます。
実はですね、隙間がある家も「窒息住宅」なんです。
むしろ中途半端な隙間のある家の方が「窒息住宅」かも。
現在、住宅には24時間の計画換気が義務付けられています。
建築基準法で、室内の換気が義務付けられているんです。
この、建築基準法というのは、「安全に住める家の条件」です。
命に関わること、つまり地震時に倒壊しないようにすることや、
隣家の火災で延焼しにくい構造にすることなどを定めています。
計画換気についてを基準法で定めているのは、
換気が命に関わる問題だからこそなのですね。
この計画換気が必要ない家はC値=15cm2/m2以上の家です。
このC値とは気密性能を表す数値で、小さいほど性能が
高いことを示します。
で、C値が15以上というと、隙間だらけで常に隙間風が
入ってくるような構造の住宅となりますので、
このご時世に建築したら「欠陥住宅」なんて言われちゃいますね。
ですので、建築される住宅のほとんどが計画換気が
必要な住宅であると言えます。
「中気密」という言葉を聞いたことがありますか?
窒息住宅の高気密よりも中気密の方が安心?
いえいえ、まったく違います。
中気密という定義はデタラメな定義ですからね。
中気密は自然に換気をすることはできません。
(C=15以下では自然換気をしません)
多少の換気はしていたとしても家中の空気が
すっきりと入れ替わる規模ではないのですね。
だから換気装置の設置が義務付けられているのです。
ここでストローをイメージしてください。
換気装置はストローのようなものです。
換気扇が一方の壁に取り付けられ、
もう一方に開けられた穴から自然に空気が入り込みます。
一方の端からジュースを吸うともう一方から
自然とジュースが吸われていくのと同じ原理ですね。
ストローに穴が開いていたら?
ジュースを吸うことは難しいですよね。
中気密というのはこんなものです。
空気を吸うから流れます。
穴が開いていたら漏れてしまいます。
だから、関東の基準であるC=5.0では全然物足りないのです。
北海道基準のC=2.0であっても気密性能は低いのですね。
僕たちモリハウジングはC=0.5以下が標準です。
ちなみにこの結果はC=0.2です。
言葉に惑わされていはいけないのです。
中ぐらいというのは絶対にダメです。
性能に「中」というのはありえませんからね。