案外と知られていないと思います。
「目地」
この業界にいると、とにかく気になるんですよね。
気にならないというこの業界人はモグリです(いや、冗談です)。
目地というのは何かと何かの隙間のこと。
ここに「仕事の質」が出るんです。
例えば自動車のドアとボディの隙間。
これが上から下まで均一だと、精度が高いということ。
ボンネットの両側にも隙間がありますよね。
こういった隙間の幅が均一だと精度が高く、
バラバラだと精度の低い仕事だということです。
道路を歩いていてもこうして目地があります。
僕たちの仕事も目地との戦いです。
どうやったら均一な目地になるのかが
職人の技術を計ります。
目地を付けないこともひとつの技術だし、
目地を目立たなくすることも技術、
目地をデザインすることも技術となりますが、
すべて、目地と折り合いをつけることが肝心です。
知らない建物を見ると、目地に目がいきますねー。
今日もまた、目地を見つめる森がいます。