「木耐協」とは「日本木造住宅耐震補強事業者協同組合」の略称です。
文字通り、耐震補強事業をする建築会社、リフォーム会社により構成されている団体です。
この木耐協が行ってきた耐震計算を集計した結果がまとまりました。
対象は、1950年~2000年5月までに着工された木造在来工法2階建て以下、23,257棟。診断結果(評点)により「倒壊しない」「一応倒壊しない」「倒壊する可能性がある」「倒壊する可能性が高い」の4段階で集計した。
それによると、数百年に一度起こると言われる震度6強クラスの地震が発生した場合、「倒壊しない」は278件で1.20%、「一応倒壊しない」は1,539件で6.62%、「倒壊する可能性がある」は3,747件で16.11%、「倒壊する可能性が高い」は17,693件で76.08%となり、9割以上の住宅が現行の耐震性を満たしていないという結果になった。
木造住宅で言う、耐震性能とは、『大地震で倒壊しない』というもの。
住人が脱出する時間、倒壊しないことが条件となりますので、
「倒壊しない」であっても「損傷を受けない」とはイコールではありません。
あくまで「倒壊しない」という条件となります。
損傷を受けない住宅は現実的(コストパフォーマンス的に)に考えても、
また、生活しやすい空間づくりと考えても不可能の域になります。
それにしてもちょっと恐ろしいデータですね。
suumoジャーナル