今日から6月、衣替えの季節です。
私は今日からノータイで出社、
仕事柄、スーパークールビズは難しいですが、
昨年同様、ネクタイはせずに業務をする予定です。
もちろん、TPOに応じて、ですけれどね。
今日の標題「はやい・のろい」です。
同業他社の方はすぐにピンとくるでしょうけれど、
一般的には速度のことだと思われますよね。
実はこれ、屋根の勾配のことなんです。
「はやい」は急な勾配、「のろい」は緩い勾配のことです。
降った雨などが流れる速度が語源だと思いますが、
屋根職人さんは普通に口にする共通語です。
40年ぐらい前の住宅は「のろい」勾配が多かったようです。
意匠的なことなのでしょうけれど、
これが現在は困ったことになってしまっています。
「のろい」勾配は、文字通り水がなかなか流れません。
このため、雨漏りの原因になりやすいのですね。
色々とトラブルが多いです。
現在は24度よ程度の勾配が標準的ですが、
「のろい」勾配は11度程度ですので半分ですよね。
屋根の勾配ひとつで住宅の雰囲気はガラリと変わりますし、
その選択で雨漏りのしやすさも変わるんです。
「はやい」勾配の場合は、メンテナンスが大変です。
急勾配の屋根は上り下りが大変危険ですからね。
ちょっとしたメンテナンスにも足場が必要になります。
屋根勾配ひとつでこれだけのことがあります。
住宅って本当に大変なんですよね。
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完成現場見学会
6月4・5日 10:00~16:00
常陸太田市上河合町1494-2
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