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「寿司職人が何年も修行するのはバカ」を考える。

茨城県日立市十王町の現場はいよいよ仕上げ工事!
気合を入れて最後まで頑張ります!

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バカなブログだな。今時、イケてる寿司屋はそんな悠長な修行しねーよ。センスの方が大事 寿司職人の“飯炊き3年握り8年”は時代遅れ? ホリエモンの斬新な考えとは 求人@飲食店.COM

https://job.inshokuten.com/foodistMagazine/detail/8

 

寿司屋なみに修行が大切なのは住宅建築の職人も一緒です。

大工の修行は8年とも10年ともいわれています。
昔は丁稚奉公から。親方の家の掃除までやったそうです。
時代は変わり、現代では丁稚まではしませんが、
でも、修行の時間はとてもかかる世界です。

これもホリエモンは「馬鹿」と一刀両断するのでしょうかね?

ホリエモンが言いたいことはスクールに通ってきちんと学べ、
修行での時間なんてしなくて良いよということなのでしょう。
でも、本当にそうなのでしょうか?

丁稚奉公はあれはあれで意味があったと思うんです。

弟子は親方の家の掃除をしたり身の回りの世話をするのですが、
その間に色々な「世の中の常識」を学ぶことができます。
例えばお中元やお歳暮って何?誰が誰に送るの?
年始の挨拶って?お盆は?お客様とはどうやって接するの?

親方は先生であったり、反面教師であったりするのですが、
そうやって社会常識、社会通念上といった事を学べるのです。

自分の親や身内だけだと、子供にそういった事を教えなかったり、
それを見せなかったりしますし、子供も自分から見ないことが多いです。

でも、親方はお中元やお歳暮を弟子に買いに行かせ、
届けるときはお供をさせます。
こうして一般常識は受け継がれてきたんだと思います。

確かにスクールに行けば技術は得られます。

でも、例えば取引先との付き合い方やお客様との接し方。
プライベートでお客様と会った時にすべきこと、
また、職人としての気持ちやプライド、本音などは
先生から座学や講演で学ぶことはできません。
実際に親方の横で肌で感じるべきことだと思うんですね。

修行は長く辛い期間かもしれません。

でも、その期間の間は親方が守ってくれます。
失敗のフォローの方法、失敗の生かし方も親方が教えてくれます。
それが反面教師だったとしても、です。

そう考えれば私はスクールも悪くはありませんが、
きちんとした師弟関係を築き、親方から技術以外の事を学ぶ
期間というのは絶対に大切なんだろうと思います。

とても腕の良い大工なら、家に帰って刃物を研いでいる時間があけば
きっと図面を開いて明日の予定を立て、材料を準備するでしょう。
その刃物研ぎを弟子がやって親方の効率を高める。
弟子が一人前になったら別の弟子がそれを学ぶ。
そんな流れを作ることができればいいなーって思います。